高崎総合卸売市場 株式会社様

ホソヤのお客様紹介 vol.6

開設33年地域に愛される市場

所在地群馬県高崎市下大類町1258番地
電話027-353-0123
敷地面積130,100m2
竣工昭和54年8月
オープン昭和54年10月
取扱品目青果物・水産物・花き
供給対象人口 約600,000人(群馬西毛・県央地区、埼玉本庄・児玉地区等)
URLhttps://takasakiichiba.com/

市場入場業者

卸売事業者(3社)
青果物 ぐんま県央青果株式会社 027-353-0011
水産物 株式会社群馬県水産市場 027-352-5515
花き 群馬県中央園芸株式会社 027-353-0200
仲卸事業者(24社)
関連事業者(33社)

高崎総合卸売市場株式会社様は、食料品を安全かつ公正に、安定した供給を図り社会に貢献していくことを使命とし、全国に先駆けた第三セクター市場として昭和54年にオープンされました。群馬県の西毛地区や県央地区はもとより、隣接する埼玉県の本庄や児玉地区の人々の台所を支える重要な流通拠点としての責務を担い、全国で初めて大物低温卸売場の整備を行うなど、様々な地域ブランドを生かした独自の施策を実現し、先進的な取り組みを続けています。平成15年からは毎月2回、地域の皆さんに市場を開放する『ニコニコ感謝デー』をスタート。これが大好評で毎回2000人を超える方が来場しています。開設33年、地域になくてはならない愛される市場として、日々新たな挑戦、取り組みで前進を続けています。

先進的な取り組みと地域との繋がりが愛される市場。
総務部長 中島宏明様にお話を伺いました。

まず初めに高崎市場様のこれまでの歩み、沿革についてお聞かせいただきたいと思います。

総務部長 中島宏明様

高崎市場は市内にあった青果の市場が3か所、水産の市場が2か所、花の市場1か所それぞれが統合し、青果物・水産物・花きの3社で昭和54年10月にオープン致しました。もう33年になります。

この市場は全国でもその当時は珍しかった第三セクター方式で設立され、高崎市が52.1%出資し、高崎市総合卸売市場株式会社が開発者となって運営しています。国の中核的地方市場の第一号ということで、全国で初めて水産の大物の低温卸売市場として、まぐろ製品や塩干品の低温せり場を設置しており、また太陽光発電設備を全国に先駆けて設置するなど様々な取り組みを行って参りました。

また平成15年の春から毎月、第二第四土曜日に「ニコニコ感謝デー」を開催、地域の消費者の皆さんに市場を開放しています。全国の市場の中でも先進の取り組みを行ってきた市場だと自負しています。

市場様の運営方針、特徴などお聞かせ下さい。

最近の市場を取り巻く状況は大変厳しいものがあります。市場取扱高も年々減少しており、全国では中央市場が地方市場に転向したり、地方市場が民営市場になったりという実情があります。そのような状況下ですが、私たちは地域の拠点市場として今後も安全で安心な生鮮食料品や花などを供給するために、できる限りこのままの状態を維持したいと思っています。また、市場を利用している皆さんに生鮮食料品を常に供給していくという大事な使命がありますので、そこを重点的に進めるために先進的な取り組みを色々模索し実現していきたいと考えています。

北側のところに「移動販売車支援センター」というのがありますがどのようなものなのでしょうか。

あの建物は山間地域などに生鮮食品などを車に積んで移動販売を行う方々を支援するための建物です。建物に屋根をかけ便利にお安く利用して頂く目的で整備しました。高崎市内に在住の方でも、近くには商店がなかったり、移動手段がなかったり、ご高齢であったりして買い物をするのが大変な方がいらっしゃいます。最近高崎市でも高齢者の見守りを兼ねた移動販売を行う事業者に対する運営費の補助制度ができました。認定を受けられた方が徐々に増えられているようです。何処の市場でも移動販売を行う販売業者様は出入りされているものと思いますが、移動販売を行う方々を支援する取り組みは、私どもが早かったのではないかと思います。

特別支援センター

移動販売車さんというと、市場で仕入れたものをその場で車に積んでいくというのが一般的だと思いますので、特別支援センターのような場所がある市場は少ないのではないでしょうか?

そうですね。昔は屋根など無く、ただそのまま荷積みの場所として使っていただけでした。しかし、雨の日など荷物を積み込むのに屋根が必要ですし、倉庫なども必要だと思い、あのような形で屋根をつけ、さらに使用料も安くしたことにより使いやすさが増したのではないかと思います。何度もテレビで取り上げられている、移動販売の方がいらっしゃいまして、その報道も支援のきっかけの一つになったかもしれません。山間部の高齢者で買い物のできない方々の自宅をまわっている方なので、そういう素晴らしい活動をしている方を助けて差し上げたいと思ったのです。

取り扱われている商品についてお聞かせ下さい。

この市場は青果物と水産物と花きの3つの卸会社がそろっています。県内では珍しく、唯一高崎だけです。それと大物の低温売り場、いわゆる冷凍まぐろが特徴ですね。統合した当時からまぐろをまるまる一匹で売る形を目指していました。他の市場でも半身で売ってはいましたが、私たちはそれを1本で売ることを実現しました。現在まぐろは水産の中で取扱高の主力となっており、供給圏内は群馬県の西毛だけではなく、群馬県の中央や埼玉の北部からも買いに来てくださる方がいらっしゃいます。だからうちも細谷さんにお世話になってプレハブの冷蔵庫を作っていただいたわけです(笑)。群馬は内陸県なので、私どものような拠点市場に来ないと揃わないということで、利用して頂けるのではないかと思っています。

まぐろの競り市場では特許をとられているそうですね。

まぐろの置き場ですね。低温売り場を作った時にまぐろを置く場所(御影石)と通路の部分を分けて、まぐろの置台として特許を申請し取得しました。他の市場でもそれを取り入れた所があったようですね。

本当にいろいろな先進的取組をされていますね。今回導入をしていただいたKE2という省エネコントローラーも先進的な取り組みの一つになるのではないかと思います。3.11の震災以降、エネルギーの事情が、特に電力事情が大きく変わり、貴社も平成24年9月から電気料金の値上げがあったとお聞きしています。そのあたりどのようにお感じでしょうか?

そうですね。23年の夏は私どもも電力制限を受けました。大きいところは800kw以上使っていますので、省エネの関係で大変苦労を致しました。書類提出はもちろんですがそれを実行するためにデマンドの装置をつけたり、エレベータを夏場3か月間くらい停止したり、トイレのジェットタオルを使用中止にしたりして節電に努めました。それと照明をかなり使用していますので、事務所の系統の照明器具をLEDにもしました。今年は幸い制限がありませんでしたが、本年度も夏場の7~8月にかけて、青果の卸売場の水銀灯や仲卸の通路の照明をLEDにしたり、駐車場のポールライトをLEDにして節電を図り電力の消費を抑える努力をしています。電力使用量が多いので、対策により基本料金も違ってきます。この9月から電気料金が値上がりしたので、その対応を考えています。特に水銀灯などは、かなり電力を食いますから、そのLED化は効果的で既に電気料金にも表れてきています。

プレハブ冷蔵庫
冷凍・冷蔵節電コントローラKE2
事務所

今回KE2という節電コントローラーを取り付けさせて頂きました。省エネ機器というのはなかなか表現が難しいもので、実際に本当に節電・省エネになるのか心配されるお客様も多いのですが、最初このコントローラーの話をお聞きになったときの印象は正直いかがでしたか。

私も最初話を聞いたときは、取付なども簡単にでき装置そのものも簡単な感じがしたので、そういう装置で本当に省エネできるのかなと疑問に思いました。大掛かりな工事をしなくて取り付けられて、そのコントローラーにより節電できるというのが本当に半信半疑でしたね。それが正直なところです。

実際に導入して頂き、前年度と今年度の電力量の比較を見ていただきましたが、結果とその感想はいかがでしょうか。

色々なデータを出して頂いてそれを確認したところ、電力量が40%近くまで下がっていました。実際使用している方に請求する金額も3割以上下がっていましたので、思いがけぬ効果があり驚きました。

消費電力の削減も大きな効果の一つなのですが、もう一つの特徴として除霜効果がございます。今回設置させて頂いた冷凍庫は前室がなく、作業状態がドアを開放したまま荷物の出し入れをされていますので、かなり倉庫に霜がついていたのですが、その霜もほとんどなくなりました。

そうですね。確認させて頂きましたが、確かに庫内の霜がほとんどなくなっていましたし、何よりも冷凍食品を入れていますから、その商品に対して霜がつかなくなった事で箱の痛みも少なくなり、また箱が痛まないという事はその中に入っている商品の品質も守られるということで、それが何より良かったという声も出ています。

このコントローラーのシステムは低い温度のほうがより一層性能を発揮するという特徴があります。温度が高い青果などの冷蔵庫(プラス5℃位)だと省エネ率が少し落ち、今のところ19%ぐらいのという結果となっています。

それでも大きいですね。

はい。さらに温度が低くなればなるほど削減率が大きくなるという製品なので、私どもも是非貴社のマイナス50℃の冷凍庫に設置させて頂き、さらに大きな節電に貢献できればと思っています。
またこのコントローラーは、新設でも既設後付けが可能で、大掛かりな改造などの工事の必要なく取り付けることができますので、温度が低ければ低いほど取り付け費用の償却も短くて済みます。温度と広さが一番効率よくマッチすると1年、一般でも3年未満で本体取付とコントローラー調整にかかる費用が電気代と相殺になるという商品になっています。
またこのコントローラーはどのような蒸発器にも対応でき、庫内の状況などの情報を何百回と収集して自己分析し、最適な状態を作り出すという自己学習能力をもった賢いコントローラーですので、お客様のプレハブ冷凍・冷蔵庫の状況に合わせて最適な状態を作り出すことができるという点が最大の特徴になっています。

私どもとしてもすぐにでも設置したいのですが、プレハブ冷蔵庫は使用者の方に電気料金を負担して頂いていますので、その設置費用をどうしようか?市場で導入するのか、使用者の皆さんに個々に設置して頂くのか等を検討しないといけないかなと思っています。19室ありますので、この部屋だけつけてこの部屋はつけないというわけにはいきませんので、私どもでつけさせて頂くことになれば19室一度に設置して頂くことになると思います。そのまとまった金額がいくらぐらいになるか、細谷工業さんと相談させて頂くことになるのではないかと(笑)

ニコニコ市場
(高崎総合卸売市場株式会社様ホームページより引用)

(笑)、かしこまりました。
製品のPRばかりになってしまい申し訳ありません。少しお話を戻しますが、先ほど出ていた「ニコニコ市場」ですが平成15年から始められちょうど10年になるとお聞きしました。大変好評だと聞いておりますが、どのようなきっかけでこの企画を始められたのでしょうか?

市場がオープンして1年経った昭和55年の10月頃から年1回日曜日に市場を市民に開放する「市場まつり」を約10年、その後も2年に1回開催を続けてまいりました。「市場まつり」は年1回の頃で約2万人という方に来場頂いていたので、市民の皆さんも市場に関心があるのかなということは感じておりました。市場を利用する小売業者の方や仲卸さんから買い物をする人が減ってきた状況もありましたので、「今後どうしようか?」と、卸しや小売りの代表の方で委員会を組織し、視察をしたり会議を重ねたりして検討してまいりました。

その結果、水産から声が上がり、青果の仲卸さんなどもそれに賛同し平成15年の4月から始めたというのが「ニコニコ市場」のスタートの経緯です。

始めた当時は近隣の買参人の方に「市民の方が市場で買い物をするのでお客様が減った」と言われましたが、市場も利用者が減っているのでテナントさんの手助けにもなればと思い10年間続けてきております。宣伝広告も市場で受け持たせていただいています。

弊社の社員も家族で買い物にお伺いしているようですが、やはり品物が新鮮で良いものが沢山、安く手に入ると喜んでいます。それに種類が多いので、毎回「今度は何にしよう」と選べるのが良いようで、夫婦で話し合いながら買い物を楽しんでいるようです。

9時から12時という短い時間ですが、たくさんの皆様にご来場いただいています。金額的なことを言うとスーパーさんで特売などしている品物よりも若干高いこともあるかもしれないのですが、やはり新鮮さが売りで、それと対面販売という形なので、調理方法など色々なコミュニケーションがとれて良いという話も聞いています。また、「お魚さばき処」という場所を作らせて頂き、まる一匹買っていただいてもそこでさばいてからお帰り頂けるので、それも大変便利だと喜んで頂いております。

弊社が昭和59年にまぐろの13部屋のお仕事をさせて頂いてからちょうど30年になります。長きに渡りご愛顧を頂いておりますが、何か細谷工業に対してご意見やご要望などありましたらお聞かせいただければと思います。

メンテナンスなどでも大変おせわになって色々ご迷惑をかけているかと思います。プレハブ冷蔵庫も24時間動いているので、夜間などにも対応して頂けるのが大変ありがたいと思っています。要望は特に別にないですね。今後とも同じようにお付き合いして頂ければありがたいと思っています。

代表取締役副社長・市場長 池下隆雄様
専務取締役・副市場長 加藤章様

ありがとうございます。私どもといたしましてもメンテナンスが一番重要と考え、人員の増強なども含め体制を整えております。これからも万全を期して対応させていただきたいと思いますので、末永きお付き合いをよろしくお願い致します。

取材後記

長時間にわたる取材ご協力、誠にありがとうございました。須藤部長の明るく気さくなお人柄で、笑い溢れる楽しいインタビューとなりました。日頃より、私たちがおいしく新鮮な魚や野菜、果物を口にする事ができるのも、きれいな花を飾ることができるのも、高崎総合卸売市場様が常に地域のため、利用される方々のために工夫と努力を続けておられるおかげと改めて気づかせて頂いた1時間となりました。貴重なお話をありがとうございました。「今は、魚一匹一匹にチップがついており、いつどこで水揚げされたかトレーサビリティできる事が当たり前になってきています。また、水揚げされてからどのような温度状態でここまで来たかわかるように、チップに温度データが記録できるようにもなってきています。コールドチェーンの重要性もますます高まっていくでしょう。」池下市場長のお言葉にも、私たちのこれからの役割の重さを感じ、身の引き締まる思いがした取材班。今後も研鑽を積み、努力を重ね、高崎総合卸売市場様のように地域に愛され、必要とされる会社となれるよう頑張って参ります。変わらぬご指導ご愛顧をよろしくお願い申し上げます。

市場様のますますのご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。