株式会社 諏訪商店様

ホソヤのお客様紹介 vol.5

創立40年。うまい・健康・千葉をキーワードに“人々を幸せにする”商品を開発・製造・販売

本社住所千葉県市原市国分寺台中央7-16-2
電話0436-21-2637

その昔、千葉は上総国、下総国、安房国を総称し「総の国」と呼ばれていました。その上総国の国府だった国分寺に本社を構え、下総国には成田営業所、安房国には館山営業所を構えている「株式会社諏訪商店」様。“千葉を愛して やます”と郷土愛に燃えるパワーを全開にし、千葉県産の食材にこだわった自社商品を企画開発・製造・卸・販売を業とされ、2002年より直売の「房の駅」を、1996年より「通販房の駅」を展開し、現在商品の数は2000種を超えています。さらに、千葉ロッテマリーンズやジェフ市原などの地元のスポーツチームやお客様と共同でPB(プライベートブランド)商品の開発や売り場提案も行っていらっしゃいます。

2010年夏、6店舗目の自社店舗「房の駅 鎌ヶ谷店」をオープン。
千葉を愛してやまない株式会社諏訪商店2代目 諏訪寿一社長にお話を伺いました。

株式会社諏訪商店2代目社長 諏訪寿一社長様
株式会社諏訪商店2代目社長 諏訪寿一社長様

諏訪商店様の歩みをお聞かせください。

1969年に私の父の諏訪廣勝が、観光土産製造卸売業「諏訪商店」を創業しました。わかめや焼きハマグリなど、海産物を中心とした商品構成が始まりです。その3年後の1972年に株式会社諏訪商店を設立しました。2003年に父が会長に就任し、専務取締役だった私が代表取締役社長を引き継ぎました。父は「明日から会社には来ない」と言って本当にそうしたので驚きました。その引き際の素早さのおかげか、代替わりはあっけないほどスムーズに進みました。私としても、自由にやらせてもらったのが良かったと思っています。

企業理念や経営方針についてお聞かせください。

地元の千葉を愛してやまないというのが根底にあります。土産物をあつかっていることから、よりそういった意識が強いのでしょう。山に“ス”(やます)の文字は昔から使っていた屋号で、祖父の下駄にそのマークが刻まれていたのを覚えています。

経営方針は

  1. 千葉を愛し、世界に誇る商品作りを行う。
  2. 情報を通じ会社を、そして千葉県を絶好調にしていこう!
  3. ひとりひとりが毎日絶好調に生きる!

です。私たちは、わが社の商品でお客様を幸せにし、その幸せを通して自らの幸せを実現する。そのために、一致団結して頑張っています。

千葉県産のピーナッツを使った商品や麦茶など、房の駅オリジナル商品
千葉県産のピーナッツを使った商品や麦茶など、房の駅オリジナル商品

商品へのこだわりやラインナップについてお聞かせください。

地元の人が地元で消費するおいしくヘルシーな商品が多いです。千葉県産を主原料に千葉県内で製造することを一番に考えますが、必ずしもそうできるとは限りません。地域によってそれぞれ優れた加工技術を持っていたり、特産物があったりするので、千葉の次は国産かどうかと枠を広げたりすることもあります。県外にも取引しているメーカーさんがあるので、そこに千葉県産の原材料を送って品物を製造してもらうこともあります。例えば佃煮は小豆島で作っています。水がいいし醤油がいいし、優れた加工技術があります。イワシハンバーグは、千葉のイワシを長崎で加工しています。“おいしいもの”を追求し・製造するのに一番いい組み合わせを常に考えています。

諏訪商店様のスタッフの皆さんはとても輝いていて、個性豊かな印象を受けますが、採用時に何か基準とされている事があるのでしょうか。

ちょっと変わった人、何か輝きのある人を採用する傾向はあるように思います。採用試験は最終面接まで入れると4次面接まであります。3次ではインターンシップを行い、半日職場を体験してもらいます。会社説明会は4回行いトータルで約200人が集まりました。今年の新卒採用は4名ですが、毎年5名の採用を基本にしています。我社では、現在、約70名の正社員がおりますが、私を含め全員、一人ひとりに似顔絵やニックネームがあり、それらは全て専務の諏訪聖二が書いています。ニックネームは「せいた」私の弟です。

“ピース&ハイタッチ”の習慣がブログなどで紹介されていますね。

きっかけは専務でした。当社には『桜咲く園120作戦』という長期事業計画があります。それに前向きに取り組みましょうという気持ちの表れが“ピース”で、それを共有しましょうということで社員同士で“ハイタッチ”をします。気の合わないもの同士でもやれ!と徹底させています。ピース&ハイタッチはかなり浸透してきました。

パートさんを入れて従業員数が120名という規模ですと、ご自身で組織全体を掌握するのは大変では。

左から駅長様と専務様
左から駅長様と専務様

私自身は何もやっていないという感じで、専務、常務はじめ部門長に任せています。幸せなことです。見ているふりをしていますが(笑)、実際私は財務を少し見るくらいですね。専務は現場(外)、常務は総務と製造(内)を担当してくれています。

常務は先代の兄の息子で私とはいとこ同士になります。我がチームは各々が自分の役目をしっかり果たしてくれているので、私が何もしなくても大丈夫なのです。

チームといえば、応援されている地元スポーツチームの「ジェフユナイテッド市原・千葉」と「千葉ロッテマリーンズ」とはどのような関わりをお持ちなのでしょうか。

ジェフについては当社はプラチナパートナーという法人会員になっています。マリーンズは市原市後援会に入っていますが、当社の社員『よっち』がとても可愛がっていただきすっかりチームになじんで、なんとロッテの女性社員の方と結婚。披露宴には瀬戸山球団代表もご列席下さいました。そんなご縁もあって、当社が企画開発したロッテ関連の商品は現在15アイテムとなり、球場でも販売されています。

昨年12月に瀬戸山球団代表がファーマーズマーケットをロッテでやるという記者発表をして、「後はお前に頼む」と『よっち』に一任してくれました。面白いですね。まさにご縁です。任された彼は一生懸命やっています。

 

弊社細谷工業とのお取引のきっかけについてお話しいただけますか。

実は、当社の冷凍冷蔵設備を全面的に見てもらっていた業者さんが事業をやめるということで、どうしようかと困っていました。なかなか信頼できる業者さんにお会いできずにいたのですが、冷蔵設備の検討をしていた時ちょうど細谷工業さんが営業に来てくださいまして、さっそく提案と見積りをということになりました。以前より小暮所長さんが本社へのお土産にと当社の商品をいろいろ買ってくださっていたようですね。ピーナッツフロランタンの裏を見て弊社の名前を見つけて訪問してくれたと聞いています。細谷工業さんには最初本社の冷凍冷蔵庫と加工室の設備を、そして今回房の駅鎌ヶ谷店のショーケースの設備をお願いしましたが、しっかり仕事をしてもらって満足しています。通常、ビジネスとなると売上を上げたくて余計な提案をしがちなところ、最小の投資で最適な機能を実現する提案、価格と品質のバランスに納得のいく提案をしてもらったことが有り難かったです。他の業者に全部交換した方がいいと言われた設備を細谷工業さんには再利用してもらい、価格も抑えていただきました。要望は特にありません。現状維持でお願いします。

ありがとうございます。
貴社を担当させていただいている所長の小暮が、当たり前を徹底的にやり続けるという精神のもと頑張ったのだと思います。彼は諏訪商店様を愛していますから。

小暮:今後もし担当営業が変わったとしても、サービスの質は変わらないとお約束します。技術も今より向上させ、メンテナンスに関しても地元密着できめ細かなサービスをご提供できるよう、スタッフの人数を増やしていく予定です。私は、諏訪商店様にお伺いして役員の方や作業場の方、総務の女性の方など社員の方々とお話ししていると、いつも新鮮で吸収できることがたくさんあって勉強させていただいています。だから自然に仕事も頑張れるのです。諏訪商店様はすばらしい会社です。通常飛び込み営業だと話も聞かずシャットアウトされてしまうことも多いのですが諏訪様は違いました。どこのどんな会社かわからない弊社にとても丁寧に対応くださり、お会いするスタッフの皆さま全員が明るく元気の良い挨拶をして下さいました。感動しました。それと、諏訪商店様の玄関には、その日に来社されるお客様の名前と時間が書かれた「本日のお客様」ボードがおかれていて、そこに弊社と私の名前が書かれているのをみて驚きました。とても嬉しかったことを覚えています。日々の改善提案なども素晴らしく、真似をさせて頂きたいことばかりです。

諏訪社長様:ありがとうございます。でもボードにもまだ色々問題はあるのです。字が汚かったり、きれいに消えていなかったりするのを見ると、気持ちが入っていないなあと思います。まだ改善したいことは沢山あります。
細谷工業さんのことは、群馬の方に聞くと皆さん知っていますよ。

諏訪商店さんとのお取引は、千葉営業所にとって大変嬉しい出来事で、スタッフ一同万歳の吉報でした。本当にありがとうございます。
では、最後に「貴社のこれから」と「諏訪社長様の夢」についてお聞かせください。

今まで通りの地域愛がベースです。“千葉を愛してやます”食を通して千葉県を日本一の観光地にしたい。そして千葉が日本一の観光地になった時に、だれもが「その立役者は諏訪商店だ!」と認めてくれるような貢献をしていきたいと思っています。そのために、商品づくりは地域を通して行う。「房の駅」もあと4店の出店を予定しています。夢は「房の村を作りたい」ということです。そのために昨年、農業生産法人「房の駅農場」をつくりました。「房の駅」があって、「房の駅農場」があって、「房の宿」があって、「房の湯」があって。半日くらいそこで過ごせるような場所を作りたいです。あと、サザエさんのようなユニークなキャラクターをいかした「房マンガ」も作りたいと思っています(笑)。

これが私の夢です。

取材後記

最初から最後まで、明るい笑顔と笑いの絶えないインタビューとなりました。まだ40歳の若い諏訪社長。千葉を愛し、会社を愛し、社員を愛し、家族を愛する。その思いがひしひしと伝わってきます。諏訪商店様には愛があります。商品にも愛がこもっています。私たちは諏訪商店様とお付き合いすることができて本当に幸せです。この幸せをずっと感じていられるように、いつまでもお役に立てる会社でいられるよう鋭意努力し続けることを誓い、房の駅鎌ヶ谷店を後にした取材チームでありました。

諏訪社長さま、諏訪専務さま、有元駅長様、そしてスタッフの皆さま、房の駅鎌ヶ谷店オープンおめでとうございます。また、この度はご用命を賜り誠にありがとうございました。これからも皆さまのお役に立てるよう精いっぱい頑張ってまいります。変わらぬご愛顧とご指導をよろしくお願い申し上げます。

株式会社諏訪商店FUSAコーポレーション「千葉を愛して やます」、通販房の駅
株式会社諏訪商店 http://www.yamasu.com/